海外からの治療成績としては、奏功率40-50%程度とする報告が多く見られます。わが国では、2019年に保険適用が認められてからすでに数百例が治療されていますが、それらを取りまとめた大規模な解析は2024年8月現在、未発表です。(2024年度中には出るのではないでしょうか)
ただ、rTMS治療をリードしている関西TMSネットワーク(大阪大学・大阪医科薬科大学・関西医科大学・浅香山総合病院・阪南病院・和歌山県立医科大学)からの先行論文が2024年7月に発表されています。それによると、ニューロスターでrTMS治療を行ったうつ病患者102名のうち、44人(43.1%)が寛解に達し、14人(13.7%)が寛解までは至らなかったものの治療に反応しました。一方、重篤な有害事象は認められていません.